しめじ80%

わたしがわたしになるまで

彼女と紹介

彼女は交際相手の紹介をされる頻度が高い。

 

まず彼女には特定の恋人はいない。

ついでに年頃で、ぱっと見の人あたりもよく。目立った不可がない故にそういう対象になりやすいようだった。

 

特に同性からの根強い支持があり、善意から彼女にいいお相手をと提案があるのだが、彼女にとってはそれは幸せなことではなかった。

 

第一に彼女は男性が苦手である。

そもそも交際経験がほぼ皆無なので男性とどこかに出かけたりそういうイメージは全くなく彼女にとっては恐怖でしかない。

どちらかというと外に出かけるよりも家でのんびりパジャマにすっぴんですごしていたいタイプである。

 

それでいて、どうしても曖昧に断るしかないのである。

顔見知りの紹介であることや、

強く断る必要性もないので、どうしても中途半端な返事しかできない。

 

そんな紹介を彼女は善意のテロと呼んでおそれている。

ひとことでいうとめんどくさいのである。